ヘナの施術が終わると、よく聞かれることがあります。「このまま普通にシャンプーしていいですか」と。
その答えは、いつも同じではありません。お客様の状態と、何を大切にしているかによって、変わります。
まず確認するのは、かゆみや刺激が出やすい体質かどうかです。
ヘナやインディゴのパウダーが頭皮に残ることで、かゆみや違和感が起きやすい方がいます。そういう場合は、何より残留物をしっかり除去することを優先します。シャンプー剤や石けんを使うことを、躊躇する必要はありません。
アレルギーのリスクがある方に「発色のために洗い方を我慢してください」とは言えない。それが、Graciasのサロンとしての判断です。
残留のリスクがない方には、次の話をします。
インディゴは、水分と酸素に反応して発色していく植物です。施術後48時間ほどかけて、色がじっくりと落ち着いていきます。この間、シャンプー剤を使わず湯シャンにとどめると、発色が進みやすくなります。
シャワーでしっかり流しても構いません。しっかり流した後でも多少の成分は髪に残り、それが引き続き発色の元になります。ドライヤーは使っても問題ありませんが、過剰な熱をあて続けることは避けた方が無難です。
「インディゴをしっかり発色させたい」という方には、まずこの48時間を大切にすることをお伝えしています。

次に確認するのは、合成成分とどう向き合っているかです。
合成界面活性剤をなるべく使いたくない方には、湯シャンかミックスハーブをすすめています。ミックスハーブは、ハーブが持つ天然のサポニン成分で穏やかに洗います。ただし、ダメージが強い髪や乾燥毛の方にはきしみが出やすいことがあるため、髪の状態を見ながら判断します。
「合成成分は減らしたいけれど、使い心地も大事」という方には、ヴィーガンクリームヘアクレンジングをすすめています。泡立たないクリームタイプの洗髪剤で、頭皮を保護しながら洗えます。ヘナ後に髪がきしむ感覚が出やすい方にも向いています。ヘナを始めたばかりの移行期に、特に重宝する一本です。
仕上がりの質感や洗浄力を優先したい方には、シャンプー剤を選びます。しっとりとした仕上がりを求める方にはサハラアルガンシャンプー。スッキリした洗い上がりやボリューム感を求める方にはELEMバランシングシャンプーを、それぞれの特徴に合わせてすすめています。
どれが正解ということではありません。
アレルギーリスクがあれば、洗浄力を優先する。発色を大切にしたければ、48時間は湯シャンにとどめる。髪の状態や肌質によって、穏やかな選択肢を選ぶ。
その方の状態と希望を見ながら、総合的に判断する。ヘナ後の洗い方は、その積み重ねのなかで、自分に合うやり方が見つかっていくものだと思っています。